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充実した生活のなかで、 2つの事業を推進中。
きれいに咲き誇る花々、庭先でさえずる鳥たち、クラクションを鳴らしながら走り去る自動車やバス、黒煙をあげる排気ガス、その合間を歩き回る物乞いと道端に座る靴磨きの少年たち。私はここ、世界の最貧国のひとつエチオピアの首都アジスアベバで生活をし、仕事をしています。とても充実した毎日です。
2007年2月よりJICAエチオピア事務所へ出向・赴任して以来、主に2つの業務を担当しています。ひとつは農業セクター、特に農産物流通分野のプロジェクトの形成です。エチオピア政府のニーズ、日本側の援助方針や提供可能なリソース、そして各国ドナーの活動状況を把握しながら案件の形成に努めています。もうひとつはJICE勤務中に関わり続けてきた研修事業です。エチオピアの人々から「ご褒美」のように使われてしまいがちな研修事業を、いかに戦略的に位置づけ、開発課題の解決につながるものへ改善を図っていけるのかが目下の課題です。
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私たちの仕事は、 人々の力を引き出す“舞台づくり”
JICEの仕事とは相手も規模も違いますが、仕事の基本はどこで働こうと同じなのだ、というのが実感です。ここでも、人、モノ、予算、情報をどのように組み合わせ、どのタイミングで投入し、正確に管理していくのかというマネジメントの重要性は変わりません。マネジメントの進め方次第で活動現場がうまくいったり、いかなかったりします。言葉をかえれば、現場に集まった力を最大限引き出せるような「舞台づくり」の仕事である、とも言えるのかもしれません。開発・援助の仕事では、主役はあくまでエチオピア人たちです。JICAなどのドナーは、現地の人々のニーズを把握し、彼ら・彼女らの活動を促し、時にきついことなども言いながら、支援を続けます。あくまで舞台袖の仕事です。
たとえば、帰国したJICA研修員のフォローアップを少しずつ進めています。ある研修コースで、帰国した研修員と本邦研修時のコースリーダーやJICA職員との意見交換のため、テレビ会議を開催したことがあります。研修員たちは日本で学んだことを実行しようと帰国時には意気込んでいたわけですが、日常に戻ってしまえば、現実の荒波の中で壁にぶつかることもあります。テレビ会議で、帰国研修員は学んだことと自分の現実との間で、どう折り合いを付け、まず何をすべきかを確認できたようです。会議終了後の笑顔が印象的でした。現実と向き合った研修員に、これから何をすべきかを考えてもらう工夫=「舞台づくり」がこんなにも重要で、インパクトがあるのかと感じました。
途上国の人は、それぞれ熱い思いを持ち、能力を秘めています。しかし、それが十分引き出されていないことも多いのではないでしょうか。その力を引き出す場を創る仕事に関わることができ、喜びを感じます。それは、研修員や留学生を支援するJICEの「現場」でも感じられる喜びです。マネジメント=「舞台づくり」の意味と可能性、それに必要な技術を、経験を通じて学んで帰りたいと思っています。
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兼轄国ジブチの外務省二国間局スタッフと研修事業に関する打合せ。赴任後の初めての海外出張
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研修コース中のテレビ会議。エチオピアからの研修員が日本での研修に参加している間、彼らの上司やJICA専門家を集め、日本とエチオピアを結びテレビ会議が行われた。
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JICA事務所ドライバーとその仲間たちとのサッカー。毎週末開かれていて、ときどき参加しています。
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エチオピアの農民たち
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