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派遣

交流者発信報告:交流とボランティア活動を通して
(オーストラリア大学生派遣 受入れ)

キズナ強化プロジェクト派遣プログラムでオーストラリアを訪れた日本人大学生と交流したクラウディア・チャンさんが今年9月、派遣団と半年ぶりの再会を果たし、宮城県石巻市で一緒にボランティア活動をしました。JENESYSプログラム*1の参加者でもあるクラウディアさんが、日本とオーストラリアで育んだ交流と、今回の来日を通じて感じたことを報告してくれました。



20130922volunteer5.png 東日本大震災が発生してから9ヶ月後の2011年12月、私はJENESYSプログラムでオーストラリアから来日した30名の大学生とバスに乗り、津波に襲われた町を見て回りました。震災がどのようなものだったのかを想像した私たちには、沈黙と涙しかありませんでした。この瞬間、私は被災者の方々や復興に立ち向かう東北のために、できる限りの支援をしたいと心に決めました。 (写真右:岩手県大槌町での交流の様子)

オーストラリアに戻ってから、JENESYSプログラムの参加者と一緒に、岩手県大槌町で活動するNPO「ぐるっとおおつち」のパンフレットの翻訳を手伝いました。私たちは更に何かしたいと思い、大槌町の子どもたちへクリスマスカードや手紙を送りました。しかし、私は日本の方々のために手助けできることが、まだ他にも何かあるはずだと思いました。

20130922volunteer6.png 2013年、私はキズナ強化プロジェクトのオーストラリア大学生派遣プログラムのもとに実施された交流合宿に参加する機会をいただきました。それは、東北からオーストラリアに派遣された60名の日本人学生と、JENESYSプログラムやKIZUNA強化プロジェクトに参加したオーストラリア人学生が一緒に週末を過ごすというものでした。私はそこで、仙台から来たかけがえのない友達と出会い、復興支援をしたいという共通の思いを分かち合いました。合宿後すぐに、この新しく出会った友達の夏休みに合わせて職場から有給休暇を取り、復興ボランティアに参加しようと決めました。 (写真左:派遣団と作成した応援旗)


日本へ出発する2週間前、試験や仕事が大変で私の計画は崩れ、ボランティア活動をあきらめなければいけない、そして飛行機の予約も来年の休暇に変更しなくてはいけないと思い始めました。しかし親友や家族に話すうちに、2011年に日本で決意した「手助けしたい」という思いが胸の奥深くから湧き上がり、決してあきらめてはいけないと思うようになりました。

20130922volunteer7.png 私は、2013年9月12日から29日まで日本に滞在しました。私はこの滞在期間中に、JENESYSプログラムへ参加する機会を与えてくれたすべての人にもう一度会って感謝を伝えるため、東京にあるJICE本部や仙台にある東北支所を訪問しました。また、子どもたちのために復興支援をしている公益社団法人sweet treat 311と緊急救援をしている特定非営利活動法人ジェンという2つの団体で復興ボランティア活動に参加しました。1週間半のボランティア活動を大まかに挙げると、小さな海辺の町でバーベキューを開催したり、被災者の方から体験談を伺ったり、沿岸部によって津波の影響がどのように異なっていたかを学んだり、アメリカ人青年と意見交換をしたり、ホヤの養殖に使う貝殻をきれいにしたり、来年の養殖時期のための準備をしたりしました。 (写真右:牡鹿半島で派遣団の一人=向かって左=とボランティア活動に励む様子)

20130922volunteer8.png 思い返してみると、震災から2年半で多くのことが変わりました。しかし、「がんばろう日本」と書かれた看板に見られるような日本人の強い精神力や、被災された方が「犠牲者」ではなく「サバイバー(困難を切り拓く人)」と呼ばれるためにも前に進もうと強く願う姿は、いまも変わっていません。津波に流された場所に花が咲くように、日本は復興への道のり―たとえどんなに遠くても―を歩んでいます。また、緊急津波警報の制度や防災意識に変化があったように、日本が震災体験から学び、物事がより良い方向へ変わっていることを知ってうれしくなりました。

私は今回のボランティアで少しは何かできたように思う一方、復興支援のためにできることはまだたくさんあると感じています。ボランティアを必要としている町もたくさんあるので、私は日本で時間がある方々に、ぜひ東北地方でボランティアをする機会を探してほしいと思います。1日でも2日でもいいのでとにかく行って、サバイバーの皆さんに笑顔を見せたり一緒に笑い合ったりしてほしいです。放射能などの影響も懸念されますが、もし私がサバイバーの皆さんの生活を少しでも変えることができるなら、笑顔が見られることができるなら、ボランティアに行くことは価値のあることだと思います。

最後に、JENESYSプログラムやキズナ強化プロジェクトに参加した皆さんとこれから参加する皆さんにいくつかメッセージがあります。これまでに参加した皆さん、素晴らしい機会を与えてもらったこと、そしてプログラム中に築いた絆が帰国してからも終わらないことを忘れないでください。私たち一人ひとりが日本とつながっており、そのつながりを大切に維持していくべきです。これからJENESYSプログラムに参加する皆さん、貴重な体験が得られるようにベストを尽くしてください。またその体験が私のように帰国しても終わることがないことを覚えていてください。

そして東京と仙台のJICEのスタッフの方々へ感謝を伝えずにはいられません。2011年にJENESYSプログラムに参加する機会を与えていただき、またこれまで支えていただきありがとうございました。JICEなくして、仙台、東京、岩手、それからオーストラリアの友達と出会うことはなかったでしょう。私たちの出会いと、絆を深める機会をつくっていただき、ありがとうございました。このご恩はいつまでも忘れません。今度、皆さんがシドニーに来られるときには、是非、私に連絡してくださいね。それまで連絡を取り合いましょう!

クラウディア チャン(2011年度オーストラリア日本語履修大学生 参加者)

*1 JICEが政府主導で実施した青少年交流事業「21世紀東アジア青少年大交流計画 JENESYS Programme (Japan-East Asia Network of Exchange for Students and Youth)」の略称。2007年から5年間実施しました。

((関連情報))
・クラウディアさんと一緒にボランティア活動をしたオーストラリア大学生派遣団員からの報告
 「帰国後発信報告:宮城県牡鹿半島でホヤ養殖のボランティアをしました」
・クラウディアさんへのインタビュー記事
 「JENESYS事後活動報告:復興ボランティアのために再来日しました!」
  ※JENESYSプログラムのサイトが別ウィンドウで開きます。