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アクションプランの実施報告が届きました(シンガポールへの高校生派遣プログラム)

東洋大学附属牛久高等学校の生徒等14名から、シンガポール高校生派遣(2013年2月27日〜3月8日)において作成した帰国後アクションプランについて実施報告がありました。

【アクションプランの内容】
シンガポールにあるビクトリア・ジュニアカレッジの生徒と共同制作した絵本の原画や文章を、幼稚園等に配布できるようEブックや冊子に製本し、茨城県北茨城市に寄贈する。

(1)絵本『きずなの木』を茨城県北茨城市に寄贈
 2013年7月18日、シンガポールに派遣された生徒等14名のうち代表生徒4名が北茨城市役所を訪れ、現地の高校生と作った「地震と津波」に関する絵本『きずなの木』を豊田稔市長に贈呈しました。この絵本は、私たち派遣団と現地の高校生が世界中の多くの子どもたちに地震と津波について理解を深めてもらおうと日本語と英語の2カ国語で制作したものです。豊田市長は贈呈した絵本を市内の保育園や幼稚園に配布することを約束してくださいました。

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 私たちはシンガポールを訪れる前に、茨城県庁で東日本大震災に関する説明を受け、震災に関する基礎学習を行いました。また県内で震災による被害が大きかった北茨城市の大津港近辺を視察して被災者の体験談を聞いたり、津波で流された家屋跡に花を植える等のボランティア活動を行ったりしました。私たちはこうした学習や体験活動、ボランティア等から東日本大震災の全体像や復興状況を理解し、現地で交流活動をしました。

 交流では地震や津波、被災・復興状況等の説明を通して、情報の伝達と教育の大切さを伝えました。こうした中で生徒が絵本の教育効果に着目し、「小さな子どもたちに地震が起こって津波が来たときにどうすれば良いかを絵本で伝えられないか」と提案したことから、絵本「きずなの木」を共同制作することになりました。

絵本『きずなの木』(一部抜粋)
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 絵本は発案から完成まで時間がかかりましたが、両国の生徒が一緒に粘り強く制作した結果、完成絵本はもちろん、創作プロセスも貴重で大変すばらしい経験となりました。このような経緯から生まれた絵本を北茨城市の子どもたちにプレゼントするということは、同プロジェクトの趣旨に沿い、また本校の国際理解教育の進化にもつながると信じています。

(2)感想
 私は、キズナ強化プロジェクトを通して、震災復興について真剣に考えなくてはいけないと痛感しました。このプロジェクトにおいて風評被害の払拭に焦点を当てて活動してきましたが、プレゼンテーションのための情報収集や地震をよく知らない現地の人に震災について伝えることは大変困難でした。真実を伝えるために、確かな情報を提供しようと努力しましたが、自分の英語力の無さに泣きました。しかし、プレゼンテーションの後にシンガポールの皆さんがくださった大きな拍手は、震災について理解してくれた証であると信じています。今後、この未曽有の大震災をたくさんの人に理解してもらうために、機会があれば積極的に海外に訪れたいと思います。

 また温かく我々を受け入れてくれたシンガポールの皆さんに本当に感謝しています。私はシンガポールの皆さんから他の人種や文化を尊重し共存することを学びました。以前は人種や他の文化に対して偏った感情を抱くことがありましたが、今ではそんな自分がいかにみじめかがとても分かります。また、日本にいるだけで世界を知った気になっていましたが、シンガポールに対するイメージも「罰金の国」から「とても発展している優しい国」へと大きく変わりました。これを機に、日本に閉じこもっていた自分から世界に視野を広げる自分になりたいと思います。

 さらに、このプロジェクトでは仲間と協力することがいかに大切かも学びました。震災復興や日本の状況を自分ひとりで伝えることは到底不可能です。しかし、皆と協力した結果、あの盛大な拍手をもらえたとき、私たちの努力も無駄ではなかったと思いました。

 今回、国の代表として任務を果たせたかどうかは分かりませんが、やれることはやったと自信を持って言い切れます。現地の人と積極的に会話し、様々な人と交流し、絆を深められたと思うからです。私はいまでもシンガポールの友人と連絡を取っています。プロジェクトが終わっても、今回築き上げた絆をこれからずっと大切にしていくことが今後の復興支援にもつながると考えています。

 国際人であることが求められるいまの時代に、大きな一歩を踏み出せたと思っています。これからも飛躍のために、そして復興支援のために、できることからコツコツ努力していきたいと思います。
(報告者:シンガポール高校生派遣団 引率 高瀬 修)