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インド第4陣訪日団 日本語学習者
 
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招聘

帰国後発信報告:訪日体験を仕事仲間や家族、友人、学友等に共有しました
インド第4陣訪日団 日本語学習者


 インド第4陣で福島県を訪れたヴェダ・ナラヤナサミーさんが、訪日体験を仕事仲間や家族、友人、学友等に共有し、その活動内容についてレポートにまとめました。レポートの内容を一部ご紹介します。



1. 仕事仲間への共有
 私は同僚全員への土産に、福島県の縁起物で七転八起の象徴でもある「おきあがりこぼし」を渡しました。そして福島県の人々の精神力や、彼らがいかに東日本大震災がもたらした問題と闘っているのかを伝えました。富岡町の被災者から聞いた津波や避難所での暮らし等について話すと、皆は心を打たれたようでした。
 2004年のスマトラ島沖地震による大津波は、私が住むチェンナイ(南インド)を襲い、インドだけでも1万人以上が犠牲になりました。現在も津波被害から完全に復興しておらず、生計を失った人がたくさんいます。インドで暮らす私たちは津波がもたらす被害を知っているからこそ、日本政府が避難所を設け、仮設住宅を建て、人々の暮らしを支援しているという事実に安心しました。

2. 家族や友人への共有
 日本人の親切さや思慮深さ、進んで手を差し伸べることに畏敬の念を抱いたという話をしました。私の両親は、私がホストファミリーから「お土産」をたくさんもらったことに大変驚いていました。またホームステイ中の夕食の写真を見た母親は、「こんなにたくさんの料理を何時間かけて準備してくださったのでしょう!」と驚いていました。新幹線の速度も皆を驚かせました。インドで電車に乗ってチェンナイから首都デリーまで約2,000kmの距離を移動すると30時間ほどかかるからです。親戚に写真を見せながら体験を語ると、皆が興味を持ってくれました。私たちのグループが撮影した地震体験や避難経路に関する動画は、大変有益でした。
 また私は日本滞在中、第16回日本インド学生会議の参加者と私が通う日本語学校で働いていた日本人の友人達と再会し、新宿を案内してもらいました。(東京の)店主や店員の丁寧で温かい対応は非常に心地よいものでした。福島県の店員は更に優しく、明るく、本当に助けになってくれました。こうした体験を家族や友人と共有することで、私はもう一度体験している気持ちになり、大変幸せに思いました。

3. 学友への共有
a_india4_narayanasamy1.png  私は日本語学校において、一緒にキズナ強化プロジェクトに参加した同校の生徒4人と、訪日体験を発表しました。主な発表内容は、日本の建物の耐震・免震構造、福島県産食品の安全性、福島県の放射線レベル、日本の人々の災害に対する取り組みについてでした。出席した学生や日本企業で働く社会人、主婦等全員が、日本人の精神力に感動し、刺激を受けていました。発表後は双方向交流を行い、次のような質問を受けました。

 ・震災に対する子どもへの教育について
 ・日本政府による様々な震災対策について
 ・災害時に避難所となる施設の場所等について

a_india4_narayanasamy2.png  ある生徒は日本に3年間住んでいたとき、震災時に迅速に避難できるよう、子どもが学校で毎月、避難に関する問題集を解いて教育されていたこと、また震災時に各家庭に救急セットがあったことを説明しました。この交流会は皆にとって大変有益なものとなりました。交流会の最後には、私が作ったキズナバッチを配布し、日本の被災者を支援する印としてつけて人々にメッセージを伝え広めるようお願いしました。ほとんどの出席者がカバン等につけてくれ、日本人の不屈の精神が彼らの心に響いたのを感じました。

4. その他の活動
 日本で経験した時間管理と時間厳守は、インドで一般的に時間にきっちりするという厳格な決まりがないため難しく、文化の違いを感じました。帰国後は、以前よりも時間を意識するように努めています。私は日本での体験を伝えるだけでなく、日本で2週間学んだことを何らかの形で自国へ返したいと思っています。幸いにも、その機会はすぐに訪れ、私は第17回日本インド学生会議のチェンナイ訪問を調整することになりました。私はプログラム日程や交流学校、視察企業、地元における様々な調整を行っています。キズナ強化プロジェクトの素晴らしさに魅了されたので、日本の学生たちに私の町で同じような経験をしてもらえるよう、懸命に努めます。

 この場をお借りして、キズナ強化プロジェクトに携わったすべての方々、南会津町や会津若松市の優しく素晴らしい皆さん、特に私のホストファミリー、南郷小学校の生徒や先生、私たちを労わって美味しい料理を出してくださった宿泊施設にお礼を申し上げます。また素晴らしい案内と両親のように私たちを世話してくださったJICEのスタッフにも感謝の気持ちを贈ります。

 最後に、老子の言葉を引用し、結びの言葉といたします、
「親切な言葉は、自信を生む。親切な考えは、心に深みを与える。そして親切な行動は、愛を生む」

 私はこの親切さと思いやりが、日本の人たちの暮らしの原動力になっていると感じました。
 そして、この親切さを、私は日本からインドへ持ち帰ってきました。